ムジナの剥製が置かれた祭壇に手を合わせる参加者=佐渡市徳和
ムジナの剥製が置かれた祭壇に手を合わせる参加者=佐渡市徳和

 和尚と禅問答をするほど利口だったという伝説のムジナ(タヌキ)、「禅達(ぜんたつ)」をしのぶ祭りが、佐渡市徳和の東光寺で開かれた。地域住民ら約30人が、ムジナの剥製に手を合わせ、家内安全や豊漁豊作の御利益があるという禅達を供養した。

 島内には各地でムジナに関する伝説が残る。東光寺にすみ着いた禅達は、若い僧侶の修行を見て覚えた禅問答を和尚に仕掛けたとされる。負けると巣穴に逃げ込む姿などが人々に親しまれていたと伝わっている。

 祭りは檀家(だんか)らでつくる実行委員会が毎年9月5日に実施。祭りでは、ムジナの剥製が置かれた本堂の祭壇で住職がお経を上げたあと、参加者らが焼香して手を合わせた。文弥人形グル...

残り80文字(全文:380文字)