漫画家のやなせたかしさん夫妻をモデルとした連続テレビ小説「あんぱん」が最終回を迎えました。今や国民的キャラクターとなった「アンパンマン」の誕生秘話が丁寧に描かれ、最後まで目が離せなかった人も多いのではないでしょうか。
そこで、またまた思い出しました。やなせさんが米粉のPRのためにデザインしてくれた新潟県のキャラクター「コメパンマン」は、最近何をしているのか。活動するという情報が入ったので、取材してきました。
コメパンマン 食糧自給率のアップに向けた小麦の代用品として、米を粉砕した「米粉」の消費拡大に取り組み始めていた新潟県が、やなせたかしさんに製作を依頼。2008年にデビューした。やなせさんがデザインしたキャラクターではあるものの、アンパンマンとは一切関係なく、アニメなどに登場することはない
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コメパンマンが現れたのは新潟市中央区の県立新潟中央高校。新潟県が産官学で進める「新潟県産米粉ラーメン開発プロジェクト」の活動の一環です。
新潟県は米粉の生産量が日本一。また、総務省の家計調査で、1世帯当たりの中華そば(ラーメン)支出額の首位を新潟市が山形市と争うなど、「ラーメン王国」としても知られています。県がプロジェクトに着手したのは、そうした背景からでした。
プロジェクトではまず米粉で麺を作り、その麺に合うスープや具材を考え、ラーメンとして県内の3店舗程度で提供することを目指します。コメパンマンはそのPRという重要な役割を担っています。
◆女子高生の歓声を浴びる

この日、コメパンマンが参加したのは...
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