「いきいきオレンジカフェ」に参加する高齢者ら=新潟市中央区
「いきいきオレンジカフェ」に参加する高齢者ら=新潟市中央区

 認知症の人やその家族らが気軽に情報交換できる「認知症カフェ」が新潟県で広まっている。公共施設や介護施設で開かれることが多いが、民間企業などでも居場所づくりが進む。超高齢化社会で誰もが認知症になり得る中、地域一体となった取り組みが行われている。

 9月中旬、岡三にいがた証券(長岡市)が新潟市中央区の同社コミュニティホールで開いた認知症カフェ「いきいきオレンジカフェ」。この日は新潟市歯科医師会の岡田匠さん(65)が「歯科医師が行う在宅訪問と認知症対応」をテーマに講話した。参加者はメモを取りながら熱心に話を聞き、「歯磨きの強さはどれくらいがいいですか」などと、意欲的に質問をしていた。

 認知症カフェは...

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