訪問看護のイメージ(本文とは直接関係ありません)
 訪問看護のイメージ(本文とは直接関係ありません)
 さいたま市内の訪問看護ステーションで働いていた看護師の竹内さん(仮名)=2024年5月、さいたま市
 「介護福祉サポート協会」の事務所が入るビル=2024年7月、東京都港区
 13都県で訪問看護ステーションを運営する「ケアラボ」が入るビル=2024年6月、大阪市
 厚生労働省が入る合同庁舎=2025年5月、東京都千代田区
 ケアラボの元社員の看護師=2025年3月
 「介護福祉サポート協会」が2020年に開いた障害者向けグループホーム開業セミナーの開催告知
 佐藤国英氏が昨年、メールマガジンで書いていた文章の抜粋

 「うちの訪問看護ステーションで働いていることになっている看護師が2人いるんですけど、一度も見たことがありません」。取材のきっかけはこんな情報提供だった。

 調べていくと、この看護師2人は全く離れた二つの県にある別の訪問看護ステーションでそれぞれ「管理者」として登録されていた。管理者は常勤が条件。どちらも情報提供元のステーションからは100キロ以上離れていて、両方で働くことは事実上、不可能だ。

 それぞれのステーションで共通しているのは、ある介護・福祉経営コンサルタントが関係していること。いったい何がどうなっているのか。(共同通信=市川亨)

 ▽シフト表の2人は「見たこともない」

 さいたま市内にある...

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