
ノーベル平和賞を巡るトランプ米大統領の主な発言(写真はゲッティ)
ノーベル平和賞の発表を10日に控え、トランプ米大統領が受賞への熱意をむき出しにしている。「ピースメーカー」としてのレガシー(政治的遺産)作りを狙い「世界各地の戦争を終わらせた」と主張。だが、ロシアのウクライナ侵攻では目立った成果がなく、パレスチナ自治区ガザは自身の和平計画の行方は未知数。型破りな“自己アピール”は実を結ぶのか―。
▽対抗心
「ノーベル賞は絶対もらえない。何もしていない人に授与されるだろう。米国にとって大きな侮辱になる」。9月30日、トランプ氏は南部バージニア州の基地に集めた軍幹部を前にまくしたてた。「私は望んでいないが、米国として受賞すべきだということだ」とも訴え、自分のエゴ...
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