車体に四角い穴が開けられた男性の車=2015年7月、名古屋市
 車体に四角い穴が開けられた男性の車=2015年7月、名古屋市
 車を盗まれにくくする駐車方法を説明する男性=6月、名古屋市
 防犯カメラと連動し、男性の駐車場を映すスマートフォン=6月、名古屋市
 カーセキュリティー機器について説明する加藤電機の加藤学社長=7月、名古屋市
 住宅侵入盗の被害に2度遭い、防犯対策不備の後悔を口にする女性=2025年8月、愛知県内
 2025年1~6月の住宅侵入盗の認知件数が多い自治体

 今年5月、愛知県警が名古屋市で開いた自動車盗難対策の実演会で、熱心に耳を傾ける50代の男性がいた。聞けば過去に2度、愛車のランドクルーザーを狙われたという。

 1回目は2011年春。朝起きると駐車場から消えていた。その後、別のランドクルーザーを買い直した。

 2回目は2015年夏、妻が夜中に外出しようとしたときのことだ。玄関の前に、あるはずのない自転車が置かれていた。開けるのに邪魔で、なかなか外に出られない。その隙に犯人は逃げたとみられる。車が盗まれることはなかったが、車体には四角い穴が開けられていた。内部の配線は焼かれ、修理に10万円以上かかった。

 大金をはたいて購入し大切に整備してきた愛車が...

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