どんぶり一面に敷かれるチャーシュー麺、麺が山盛りの焼きそば…。52年間愛されてきた味が柏崎の街から消える。柏崎市駅前2にある老舗ラーメン店「そばよし」が、11月3日を最後に閉店する。店主の西村伯和(はくわ)さん(79)は、お客さんの多さに対応が困難になってきたことなどを考えて決断した。閉店の張り紙をして以降、惜しむ客が連日詰めかけている。
そばよしは高いコストパフォーマンスを誇る「柏崎を代表する名店」だ。店の外まで長蛇の列ができる光景はおなじみで、地元はもちろん、県内外からも長く親しまれてきた。

創業は1973年。伯和さんは姉のすし店を手伝っていたが、「自分で店を起こそうと思った」と妻の文子...
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