新潟県は3日、新型コロナウイルス禍の中で宿泊料金を割り引くなどした県の観光キャンペーンで、上越市の宿泊業者が利用者数の水増しなど虚偽の申請をし、計約540万円を不正受給していたと発表した。既に全額返還され、県は県警に被害届を出さない方針。

 県によると、不正受給があったのは、上越市の宿泊施設「割烹(かっぽう) 明治庵」と「働く人の宿あいかわ直江津港店」。運営する有限会社ジャンプの佐藤豊代表らは2022年8月〜23年6月、「使っ得!にいがた旅割キャンペーン」で宿泊者数を水増しして県に申請するなどし、割引額の補填(ほてん)分や宿泊特典の地域クーポンを受け取った。

 キャンペーンは全額が国の補助による...

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