
自身が手がけた白磁を見つめる人間国宝の前田昭博さん=長岡市城内町2
重要無形文化財保持者(人間国宝)で鳥取市の陶芸家、前田昭博さん(71)が手がけた白磁などを紹介する展覧会が、長岡市城内町2のぎゃらりい栗本で開かれている。吸い込まれるような白さの器が並んでいる。
前田さんは大阪芸術大学を卒業した後、故郷の鳥取で白磁の研究を続け、2013年に人間国宝に認定された。洗練された白さに加え、指先でラインを丁寧に整えながら仕上げた造形美が目を引く。
妻が長岡市来迎寺出身という縁もあり、かつては毎年のように本県を訪れていた。生まれ育った鳥取は、本県と同じく湿った雪が降り積もり、自身の白磁にも影響しているという。
「雪で真っ白になる光景は感動的。白磁はその時の感動とオーバ...
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