
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、6月にロシアで予定されていた世界遺産委員会が無期限で延期され、先行きが見通せない状況が続いている。政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦した「佐渡島(さど)の金山」は来年の同委員会で登録の可否が審査される予定だが、無期限延期が長期化した場合は影響も予想される。前例のない事態に、地元関係者は「国家間の話で分からない」と困惑。専門家は今年秋にも想定される諮問機関の現地調査にも影響が及ぶ可能性を指摘する。(東京支社・遠藤寛幸、報道部・中山朝子)
「分からない。全く見通せない」。世界遺産登録を目指し設立された自民党国会議員の連盟が5月に行った視察。同行した外務省...
残り884文字(全文:1184文字)