
「保谷国民学校」の学校日誌
戦時下の国民学校などで校内の出来事を記録した「学校日誌」について、学習院大の斉藤利彦名誉教授(日本教育史)の研究グループが調査したところ、28都道府県と台湾で少なくとも約110校分が残されていたことが分かった。「児童爆死」「特攻隊顕彰」などの記述があり、子どもたちや地域が戦争に巻き込まれた様子や、軍国主義教育の影響が色濃く浮かぶ。斉藤氏は「当時の状況を知る貴重な1次資料だ」としている。(共同通信=黒木和磨、中村岳史、細川このみ)
▽戦後処分も多く
学校日誌は日々の出来事や、児童の出席状況などを教職員が書き残した記録。文部科学省の担当者は、保存期間の規定など戦時下の扱いは「情報がなく不明」とし...
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