◆「納得できない」の一方、手間を知る金融機関元職員は「大賛成」
硬貨を預け入れる際の手数料について、新潟日報「もっとあなたに特別報道班(もあ特)」で読者に聞いたところ、無料通信アプリLINE(ライン)とファクスで5月末までに68人から回答があった。一部を掲載する。
「自分のお金を預けるのに手数料がかかるのは納得できない」。寄せられた意見で多かったのは、お金がかかることへの不満や不安だった。
「子どもが小銭をためた貯金箱のお金を預ける時にまで手数料を取るのはかわいそう」「500円玉貯金もできにくい世の中になりそう」との書き込みもあった。
「機械が硬貨を数えるのに、どうして『手数料』がいるのか」という疑問の声も上がった。
一方、「手数料徴収、大賛成です!」と書き込んだのは元金融機関の職員。「特にお祭り後のさい銭箱の小銭がひどい。落ち葉やごみが入ったまま持参する町内会もある。職員も少なく時間もない中で、機械に入れるとごみ詰まりを起こし直す時間もかかる」と実情を語った。
また、金融関係に42年勤めていたという人は「一番厄介だったのは1円玉を10枚10円にしてテープでまとめて支払いされるお客さま。本当に勘弁してほしかった」と振り返った。
硬貨を持たなくても支払いができるよう、店や医療機関にキャッシュレス対応を促す要望もあった。ただ、普段から電子マネーなどのキャッシュレス決済を利用している人は「子どもの学校の集金で、釣り銭のないよう求められる」とキャッシュレスが十分に浸透していない現状を訴えた。