「ふらんす菓子屋エミリー」の小野康雄さん(中央)、次男の善秀さん(左)、孫の和樹さん=愛知県尾張旭市
「ふらんす菓子屋エミリー」の小野康雄さん(中央)、次男の善秀さん(左)、孫の和樹さん=愛知県尾張旭市
「ふらんす菓子屋エミリー」で作業する小野康雄さん=愛知県尾張旭市
チョコレートケーキ「エミリー」
2000年ごろのエミリー。奥にはたばこの棚が見える
小学生向けに開かれたケーキ教室

 愛知県尾張旭市の住宅街で半世紀以上続く「ふらんす菓子屋エミリー」は、創業者で89歳の小野康雄さんと56歳の次男善秀さん、25歳の孫和樹さんの3世代で切り盛りする地域密着のケーキ店だ。康雄さんは出身地の新潟から上京してケーキ作りを学んだ後、東京・町田市の最初の店を経て、親戚がいた尾張旭に店を構えた。

 「派手でなくても、喜んでもらえる店でありたい」。物価高でも手頃な価格設定を続け、ケーキ教室開催などで地道に常連客を増やしてきた。お礼状も欠かさず、今では地元になくてはならない店になっている。(共同通信=野本めぐみ)

 ▽好きだから

 今年7月上旬、桃やマンゴーを使った季節感あふれるケーキや、定番のショ...

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