平泉の世界遺産登録の経過を学んだ講演会=6月5日、佐渡市中原
平泉の世界遺産登録の経過を学んだ講演会=6月5日、佐渡市中原

 「佐渡島(さど)の金山」の世界遺産登録に向けて、先進事例を学ぶ講演会が5日、新潟県佐渡市で開かれた。中尊寺などの世界遺産がある岩手県平泉町で観光商工課長を務めた八重樫(やえがし)忠郎(ただお)さんが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関の現地調査を受け入れる心構えを語り「官民が一緒になって、最高の状態の佐渡を伝える工夫が必要だ」と強調した。

 平泉の世界遺産は中尊寺など平安時代の寺院や遺跡群で構成する。2006年に政府がユネスコに登録推薦したが、諮問機関の現地調査を受けて大幅な見直しが求められ、08年の世界遺産委員会で登録が見送られた。構成資産を絞って再挑戦し、11年に登録された。

 佐渡...

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