取材に応じる江藤セデカさん=6月、千葉市
 取材に応じる江藤セデカさん=6月、千葉市
 子どもをあやしながら日本語を学ぶアフガン女性たち=5月、千葉市
 日本語教室後に江藤さんのもとに集まり相談し合うアフガン女性たち=9月、千葉市
 8月31日に発生した地震で、自宅付近の被害状況を説明する男性=9月、アフガニスタン東部クナール州(イーグル・アフガン復興協会提供)
 江藤セデカさん=6月、千葉市

 「子どもは学校で日本語を覚えていくのに、母親は母国語しか分からない。やがて子どもはアフガニスタンの言葉を忘れてしまう」。親子で言葉が通じず、心を通わせることができない―。そんな現実に、日本で暮らすアフガン出身の女性が苦しんでいる。

 故郷に残した家族や親族への思いも切実だ。隣国イランなどで進むアフガン人の強制送還や、8月に祖国を襲ったマグニチュード6・0の地震。度重なる苦境が、彼女たちの心をさらに重くする。

 そんな女性たちのよりどころになっているのが、日本に住むアフガン人の約4割が暮らす千葉県で開かれている日本語教室だ。「先生から、直接学ぶことができる」。教育を受けることができなかった母親たち...

残り2239文字(全文:2539文字)