選挙に立候補できる年齢を巡って裁判を起こした久保遼さん=10月、京都市
 選挙に立候補できる年齢を巡って裁判を起こした久保遼さん=10月、京都市
 口頭弁論のため、東京地裁に向かう原告ら=6月(一般社団法人LEDGE提供)
 提訴後に記者会見する原告ら=2023年、東京都港区
 デンマークに留学中の久保さん=2024年
 原告の久保遼さん=10月、京都市

 選挙で投票できるのは18歳から。では、選挙に出られるのは何歳から―?公職選挙法は立候補できる年齢について、衆院選と地方議員選などが「25歳以上」、参院選と都道府県知事選は「30歳以上」と定めている。

 「同じ有権者なのに年齢で線を引くのはおかしい」。京都市の大学生久保遼さん(21)は、年齢で立候補を制限する公選法の規定は憲法違反だと訴え、仲間5人と東京地裁に裁判を起こした。審理は2年以上にもおよび、社会も自身を取り巻く環境も大きく変化した。「僕らは政治家に話を聞いてもらうだけの存在ではない」。今月24日に言い渡される判決を前に、訴訟の経過と立候補年齢を巡る現状をリポートする。(共同通信=助川尭...

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