首相指名選挙が行われた衆院本会議。臨時国会では、国会議員定数の削減が大きな焦点となる=21日午後1時1分
 首相指名選挙が行われた衆院本会議。臨時国会では、国会議員定数の削減が大きな焦点となる=21日午後1時1分

 自民党と日本維新の会の連立政権は国会議員定数削減を旗印としており、12月17日までの臨時国会の焦点となる。連立政権合意は、1割を目標に定数削減の法案成立を目指すと明記し、比例代表を50議席程度削減する案が有力視される。ただ、中小政党や地方の民意が届かなくなる懸念が付きまとう。民主主義の土台に関わる議論を約2カ月間で結論付けることの是非も問われそうだ。

 現在の衆院議員定数は465(小選挙区289、比例代表176)。現行の小選挙区比例代表並立制が導入された1996年衆院選は定数500で実施されたが、その後削減が続き、2016年の法改正で10減され、戦後最少の今の定数となった経緯がある。

 もともと...

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