益田孝の功績をたたえる「佐渡鈍翁茶会」=佐渡市相川広間町
益田孝の功績をたたえる「佐渡鈍翁茶会」=佐渡市相川広間町

 佐渡市相川地区出身の実業家で、茶人としても高名な益田孝(号・鈍翁(どんのう)、1848〜1938年)を顕彰する「佐渡鈍翁茶会」が佐渡市の史跡佐渡奉行所跡で開かれた。参加者は益田の人柄や功績に思いをはせながら、茶を味わった。

 益田は相川の地役人の家に生まれ、幼少期を佐渡で過ごした。旧三井物産の初代社長を務め、日本経済の発展に貢献。流儀を超えて出会いを楽しむ「交際の茶」を理想に掲げ、「千利休以来の大茶人」と称されている。

 鈍翁茶会は市などでつくる実行委員会が主催し、11、12の両日行われた。開始式では、昨年、神奈川県から佐渡市に移住した益田のひ孫の純さんがあいさつ。「私がそうであったように、鈍翁...

残り162文字(全文:462文字)