地元食材をふんだんに使った「妻有ポークの温しゃぶサラダ定食」
地元食材をふんだんに使った「妻有ポークの温しゃぶサラダ定食」

 新米が店頭に並んだ。異常な猛暑だった今夏は作柄への影響が心配されたが、多くの生産者からは「予想したほど悪くなかった」と安堵(あんど)の声が聞こえる。ただ、米価も高騰している中、例年以上にご飯のありがたみをかみしめたい。担当記者が、ご飯をよりおいしく味わう「飯の友」を探し歩いた。(5回続きの4)

<3>新米と相性バッチリ“昔ながらの味”♪「ふきのとう味噌」

 十日町市本町6の農家食堂「ごったく」は、新米の季節に合わせ新メニュー「妻有ポークの温しゃぶサラダ定食」を始めた。脂と赤身のバランスが良い肩ロース肉と、ざく切りにした白菜や長ネギ、シメジなどの野菜を、店員が和風だしにくぐらせ調理する。

 妻有ポークは脂身の融点が32度で、人の体温より低く、ご飯と一緒に頬張ると脂の甘みが広がる。タレは地元の高長醸造場のしょうゆをベースに、刻んだ野沢菜や大根などを入れた「きりざいドレッシング」とごまダレの2種類で、食欲をそそる。

 「脂が口に残らない。...

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