
卵母細胞の核を除き、皮膚細胞の核を移植した細胞(中央)(米オレゴン大ミタリポフ研究室提供)
人の卵子のもとになる「卵母細胞」の核を皮膚細胞から採取した核と入れ替え、できた細胞を受精させて皮膚細胞の遺伝子を持った「胚盤胞」を作ることに米国の研究チームが成功しました。
Q 何に役立つの?
A 胚盤胞とは子宮に着床できる状態の受精卵のことです。まだ実験の初期段階ですが、将来的に高年齢や病気などの影響により自分の卵子では子どもができない女性の不妊治療につながる可能性があるそうです。
Q どんな方法?
A 卵母細胞の核を取り除き、代わりに皮膚細胞の核を移植します。こうしてできた細胞82個を試験管内で受精させ、特定のタンパク質を与えたり、電気ショックなどの刺激を加えたりしたところ、移植された核...
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