日常会話と認知症の関連
 日常会話と認知症の関連

 日常会話の頻度が低い中高年ほど将来認知症になるリスクが高いことが、国立がん研究センターなどが行っている多目的コホート研究班の調査で分かった。ほぼ毎日会話をしている人に比べて月に1回未満の人はリスクが約2倍になるという。

 研究班は、2000年と03年に、秋田、茨城、長野、高知、沖縄の5保健所管内に住んでいた人のうち、アンケートに回答した50~79歳の男女約3万5千人を16年まで追跡したところ、要介護認定情報などから07年以降に計3334人が認知症と診断された。

 アンケートに答えた日常会話の頻度と合わせて分析したところ、「ほぼ毎日」のグループを基準に、認知症になるリスクは「月に1回未満」が最も高...

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