
吉田高校の生徒に向け、拉致問題について語る蓮池薫さん=燕市吉田東町
北朝鮮による拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。被害者で、新潟産業大学特任教授の蓮池薫さん(68)=柏崎市=が、燕市の吉田高校(吉田東町)で全校生徒らに講演した。若い世代の関心が、問題解決のために大きな意味を持つことを訴えた。
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県が主催する拉致問題啓発セミナーの一環で、5日に行われた。全校生徒ら約200人が参加した。
蓮池さんは、北朝鮮による拉致の目的や手段を自身の体験を交えて説明。問題解決に向け「北朝鮮に長期戦は無駄だと見せつけ、今動くしかないと思わせなければならない」と話した。
若者が...
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