良寛ゆかりのスポットが多く残るはちすば通り=長岡市島崎
良寛ゆかりのスポットが多く残るはちすば通り=長岡市島崎

 2005年の1次合併から20年となった長岡市には、各地の住民が選んだ「地域の宝」がある。ふるさとへの誇りや愛着の源となる地域の宝を訪ね、磨き上げようと奮闘を続ける人々の思いに触れる。

 江戸時代後期の禅僧、良寛が晩年を過ごした長岡市和島地域にある「はちすば通り」は、緩やかな坂沿いに板塀のある家並みが続き、落ち着いた景観を生み出している。

 「ここは良寛が日常生活を送った場所。人々との交流の様子がうかがえる逸話も、多く残っている」。和島良寛会会長の羽鳥仁一さん(80)は説明する。

 通り沿いには、良寛が子どもたちとかくれんぼを楽しんだ神社などが立つ。街並み整備の機運が高まったのは、和島村が長岡市と合併した2006年だった。良寛の史跡を観光に生かそうと、...

残り717文字(全文:1044文字)