節成きゅうりの漬物を製造してきた、にしなか菜々彩工房の河合みち子さん(中央)ら=柏崎市橋場町
節成きゅうりの漬物を製造してきた、にしなか菜々彩工房の河合みち子さん(中央)ら=柏崎市橋場町

 柏崎市西中通地区の伝統野菜「刈羽節成(ふしなり)きゅうり」の漬物を製造する「にしなか菜々彩(なないろ)工房」が、12月末で閉業する。一度は栽培が途絶えた伝統野菜を復活させ、広く魅力を伝えようと、地元の女性農家らが一念発起して工房を立ち上げてから15年。高齢化により工房は幕を閉じるが、地元の小学生らが伝統継承へ動き出すなど、明るい兆しも見えている。

 刈羽節成きゅうりは、西中通地区で戦後間もない頃まで盛んに栽培されていた在来種。現在主流のみずみずしく柔らかいキュウリが出回るなどして衰退したが、2008年に地元農家が約40年ぶりに復活させた。

 にしなか菜々彩工房は、節成きゅうりの栽培復活に携わった農家の女性7人が、10年に立ち上げた。節成きゅうりは...

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