「きおくみらい」で中越地震について学ぶ中之島中央小の児童=長岡市大手通2
「きおくみらい」で中越地震について学ぶ中之島中央小の児童=長岡市大手通2

 2004年の中越地震の記憶と教訓を伝える長岡市と小千谷市のメモリアル施設の4館のうち3館が、25年度内に閉館、移転などの区切りを迎える。閉館する長岡市の2館の運営者は拠点を移し、開設以来続けてきた記憶の伝承活動や防災学習を継続する方針だ。「誰でも被災者になる可能性がある。防災には終わりがない」と強調する。

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 メモリアル施設は、11年に長岡市の「長岡震災アーカイブセンターきおくみらい」(大手通2)、川口地域の「川口きずな館」(川口中山)、小千谷市の「おぢや震災ミュージアムそなえ館」(上ノ山4)、13年に「やまこし復興交流館おらたる」(長岡市山古志竹沢)が開館した。開設から15年を設置期間とし、県や市の基金で運営してきた。

 期限の年を迎え、...

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