
「根の家(KoRoot)」の事務所で話す共同代表のピーター・ムラー(左)と金道賢。韓国が送り出した国際養子らにとり「レジェンド」の金の後を継ぐことは「光栄だ」とムラー=2025年8月、ソウル(撮影・宋慶碩、共同)
「過去は変えられないが未来は変えられる。真実を認めることは行動と変化の基礎となる」
2025年3月、韓国政府の人権侵害調査機関「真実・和解のための過去事整理委員会」がソウルで開いた記者会見で、ピーター・ムラー(51)は充足感とともにスピーチした。委員会はこの日、韓国が20世紀後半、欧米などへ多数送り出した国際養子を巡り、書類偽造など数々の人権侵害があったことを認め、国に公式の謝罪を勧告した。
ムラーは1950年代以降少なくとも17万人に上る韓国からの国際養子の一人だ。1974年、書類上は0歳でデンマークのユトランド半島西部の家庭に受け入れられた。
豊かな暮らしで、首都コペンハーゲンの大学を出...
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