
自己接触行動について説明する早稲田大の関根和生准教授
「えーっと、喉まで出かかってて…」。こう言いながら顔を触る癖がある人はいないだろうか。
早稲田大の関根和生准教授(心理学)らは、このように身体の一部に触る動作は、単なる癖ではなく、言葉を思い出すのに役立っているとする実験結果を明らかにした。
研究が進めば、高齢者支援や子どもの言語習得に生かせる可能性があるといい、注目される。
▽伝えない動作
人が会話をする際の動作としては、身ぶり手ぶりのジェスチャーがよく知られている。表情などと併せて、伝えたい内容の説得力を増すことができ、聞き手も話し手の感情を読み取りやすい。
一方、伝えたい内容とは結びつかず、顔を触る、頭をかくなど、体の一部に触る動作があ...
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