
妊産婦への支援を訴える一般社団法人「いのち支える自殺対策推進センター」の清水康之代表理事=東京都千代田区
妊娠中や出産後間もない女性が精神的な不調を抱える例がある。自殺予防に向けた対策は喫緊の課題だ。医師らはリスクを抱える妊産婦を早期に見つけて支援する体制の整備を急ぐ。産後うつの経験者らが協力し、危機にある妊産婦と共に語り合える場をつくろうとの取り組みも始まった。
▽162人
一般社団法人「いのち支える自殺対策推進センター」が日本産婦人科医会と協力して警察庁の統計を分析した結果、妊娠中や産後1年以内に自殺した女性は2022~24年の3年間で162人。妊娠中が45人、産後2カ月以内が26人、3カ月~1年が91人だった。医会による別の集計では、20~22年の妊産婦の死亡原因として自殺は最多で、その後...
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