IGNITIONがアクアポニックス事業を展開する千葉県袖ケ浦市の廃校した小学校の分校舎
 IGNITIONがアクアポニックス事業を展開する千葉県袖ケ浦市の廃校した小学校の分校舎
 廃校舎で高麗ニンジンの植え付けについて説明するIGNITIONの佐藤吏社長(右)=千葉県袖ケ浦市
 AGRIKOが展開する屋上農園と小林涼子代表
 AGRIKOがビル屋上で手がけるアクアポニックス=東京都品川区
 AGRIKOがビル屋上で手がけるアクアポニックス=東京都世田谷区
 スーパーアプリの自社菜園で「マナシステム」を使って魚を育てる水槽=岐阜県八百津町
 スーパーアプリの自社菜園で水質管理システム「マナシステム」を活用して育てられる植物=岐阜県八百津町

 水を循環させ、魚の養殖と水耕栽培を同時に行う“アクアポニックス(アクポニ)”が環境に配慮した新たな農法として期待を集めている。千葉県の廃校や東京都内のビル屋上など、多様な場所で普及が進む。障害者の雇用創出にもつながっている。(共同通信=増井杏菜記者)

 ▽障害者雇用

 2025年4月から千葉県袖ケ浦市で廃校した小学校の分校舎を使いアクポニ事業を手がけるのはIGNITION(イグニション・同)だ。

 高価格帯のメダカを養殖。魚の排せつ物を微生物が分解して養分に変えることで、高麗ニンジンを水耕栽培している。

 11月、高麗ニンジンの植え付けが始まった。作業は、同社運営の福祉作業所で働く地域の障害者が担う...

残り671文字(全文:971文字)