福岡市の「ばあちゃん喫茶」でトンカツを作る谷口正子さん(右)と、見守る大熊充さん=2025年11月
 福岡市の「ばあちゃん喫茶」でトンカツを作る谷口正子さん(右)と、見守る大熊充さん=2025年11月
 「ばあちゃん喫茶」で働く谷口正子さん(右から3人目)ら。右端は「うきはの宝」代表の大熊充さん=2025年11月、福岡市
 福岡市の「ばあちゃん喫茶」で野菜を切る従業員の女性ら=2025年11月
 福岡市の「ばあちゃん喫茶」で接客する従業員の女性(右)=2025年11月
 高齢者が作った総菜を提供する屋台「ばあちゃん酒場」を開いた大賀茂枝さん=2025年12月、和歌山市
 福岡県うきは市で開催されたフェスで料理を作る熊本市の女性ら=2025年10月(塚本裕紀子さん提供)

 高齢の女性が主役として働く「ばあちゃんビジネス」を福岡の企業が全国へ広げている。豊富な人生経験による知恵や技術を資本に、喫茶店や「フェス」と呼ぶ催しを開く。仕事を引退したり認知症になったりして社会から孤立しがちな高齢者に活躍の場をつくり、収入と生きがいを増やす。企業の代表は「高齢者が稼ぎ地元でお金を使えば、元気な地方が生まれる」と語る。

 毎週木曜日の午前10時、福岡市の「ばあちゃん喫茶」で認知症がある80~90代の女性5人ほどがエプロンを結び始める。トンカツ用の肉をたたき、キャベツを千切りして、手際良く仕込みを進める。主菜担当で“看板娘”の谷口正子さん(85)は、食堂やスナックで働いた経験を...

残り795文字(全文:1095文字)