
福岡市の「ばあちゃん喫茶」でトンカツを作る谷口正子さん(右)と、見守る大熊充さん=2025年11月
高齢の女性が主役として働く「ばあちゃんビジネス」を福岡の企業が全国へ広げている。豊富な人生経験による知恵や技術を資本に、喫茶店や「フェス」と呼ぶ催しを開く。仕事を引退したり認知症になったりして社会から孤立しがちな高齢者に活躍の場をつくり、収入と生きがいを増やす。企業の代表は「高齢者が稼ぎ地元でお金を使えば、元気な地方が生まれる」と語る。
毎週木曜日の午前10時、福岡市の「ばあちゃん喫茶」で認知症がある80~90代の女性5人ほどがエプロンを結び始める。トンカツ用の肉をたたき、キャベツを千切りして、手際良く仕込みを進める。主菜担当で“看板娘”の谷口正子さん(85)は、食堂やスナックで働いた経験を...
残り795文字(全文:1095文字)















