
金崎健太郎・武庫川女子大教授
選挙とは、有権者の代表として公職に就き政治権力を行使する者を民主的に選ぶための制度である。すなわち主権者である国民が政治の担い手を決め、間接的に社会の方向を導くための民主主義の基礎となる仕組みだ。
しかし近年、その選挙の在り方が、辞職や議会解散の乱発により性格を変えつつあるのではないか。そんな危惧を持つ。
確かに、これまでも首長が不祥事の後に辞職し、みそぎの意味合いで行われる「出直し選挙」や、自身の政策の評価を聞くために、首相が判断して実施される「信を問う衆院解散」はあった。
首長が辞めての選挙、首相による解散は制度としては認められている。行政や政治の停滞を打ち破るために必要な場合があるのは...
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