
欧州議会の議員(右から3人目)から意見聴取する枝野幸男団長(同6人目)ら衆院憲法審査会メンバー=9月、ベルギー・ブリュッセル
交流サイト(SNS)上の偽情報が有権者の投票行動に与える悪影響が深刻化する中、自民党と立憲民主党の衆院憲法審査会メンバーが今秋、欧州を訪れた。対策で日本に先行する各国の実態を調査し、議論に生かすためだ。調査報告からは、SNSを運営する事業者への対策義務付けが一定の効果を発揮していると同時に、インターネット上での拡散スピードには対応しきれないといった限界も浮かんだ。
▽制裁金
「各国とも技術の急速な発展の中で大変苦慮している。実効性確保には、多くの課題があるように感じた」。11月20日の衆院憲法審。調査団の団長を務めた枝野幸男氏(立民)は結果を報告し、こう所見を述べた。
国会では、選挙運動に関...
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