
北京市内の大型画面に映し出された中国の習近平国家主席についてのニュース=11月(共同)
台湾有事に関し武力行使を伴えば存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁から7日で1カ月。中国は国民14億人が一丸となった「抗日」を演出し、撤回を迫る。全土で習近平指導部の意向に忖度し、政治や経済、文化などのあらゆる分野で日本外しが拡大。極端な手法に疑問や失望の声も上がる。
▽嵐
「大阪への団体旅行がキャンセルになった。楽しみにしていたのに」。北京の中国人女性(24)は、趣味のコスプレのイベントまで中止になり落胆する。日本に留学予定の大学院生は中国政府が日本留学を慎重に検討するよう促した影響で「友人が次々と留学を取りやめた。私もやめないといけないのか」と悩む。
首相答弁の数日前まで開...
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