スペインの総統フランコ(ゲッティ=共同)
 スペインの総統フランコ(ゲッティ=共同)
 フランコを崇拝するSNSの投稿(共同)
 フランコの命日に墓参りに来た支持者ルイスさん=11月、スペイン・マドリード(共同)
 フランコの命日に墓参りする人=11月、スペイン・マドリード(共同)
 スペイン・マドリード中心部で開かれた極右デモ=11月(共同)
 フランコの墓の前で敬礼する支持者=11月、スペイン・マドリード(共同)
 スペイン・マドリード、イベリア半島、ポルトガル

 スペインで1939~75年に独裁体制を敷いた総統フランコの死去から今年で50年。世界的に右傾化が進む中、当時を知らない若者を中心に交流サイト(SNS)を通じて崇拝の動きが広がる。専門家は「歴史の知識不足で独裁主義をファッション感覚で支持している」と警鐘を鳴らす。

 没後50年に当たる11月20日、首都マドリード中心部から離れた静かなフランコの墓地に、熱狂的な支持者が次々と姿を見せた。しめやかに献花する人に交じって独裁時代の国旗をまとい、右腕をまっすぐ掲げるファシスト式の敬礼をする人もいた。

 「スペインのためにいろんなことをしたのに、きちんと評価されていないのは残念だ。若者の間で今の政治に不満が...

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