内戦で破壊された建物が残るシリア北部アレッポ=6日(共同)
 内戦で破壊された建物が残るシリア北部アレッポ=6日(共同)
 周辺にがれきが広がるせっけん工場の近くに立つカディマティさん=6日、シリア北部アレッポ(共同)
 せっけんを手にするカディマティさん=6日、シリア北部アレッポ(共同)
 自宅の前に立つラドワンさん=6日、シリア北部アレッポ(共同)
 内戦で破壊された建物が残るシリア北部アレッポの中心部=6日(共同)

 崩れ落ちた建物が並ぶ通りを人や車が行き交う。シリア内戦の激戦地だった国内第2の都市、北部アレッポ。昨年12月のアサド政権崩壊から8日で1年となっても街には多くの傷痕が残る。「今は辛抱の時。必ず再建する」。住民は復興に向け歩み始めているが、道のりは遠い。希望の陰で苦境にあえぐ人もいる。

 ▽せっけん工場

 「操業を再開できるとは夢にも思わなかった」。アレッポ郊外の産業団地。せっけん工場を経営するカディマティさん(49)が感慨深げにつぶやいた。工場の周辺にはがれきが一面に広がる。

 アレッポはせっけんの特産地として知られる。カディマティさんの工場は内戦勃発により、2011年に操業を停止。2018年には...

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