
内戦で破壊された建物が残るシリア北部アレッポ=6日(共同)
崩れ落ちた建物が並ぶ通りを人や車が行き交う。シリア内戦の激戦地だった国内第2の都市、北部アレッポ。昨年12月のアサド政権崩壊から8日で1年となっても街には多くの傷痕が残る。「今は辛抱の時。必ず再建する」。住民は復興に向け歩み始めているが、道のりは遠い。希望の陰で苦境にあえぐ人もいる。
▽せっけん工場
「操業を再開できるとは夢にも思わなかった」。アレッポ郊外の産業団地。せっけん工場を経営するカディマティさん(49)が感慨深げにつぶやいた。工場の周辺にはがれきが一面に広がる。
アレッポはせっけんの特産地として知られる。カディマティさんの工場は内戦勃発により、2011年に操業を停止。2018年には...
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