トラックが並ぶ新潟運輸新潟支店。暫定税率廃止後も業界を取り巻く厳しい環境は続くという=新潟市西区
トラックが並ぶ新潟運輸新潟支店。暫定税率廃止後も業界を取り巻く厳しい環境は続くという=新潟市西区

 ガソリン税と軽油引取税の暫定税率廃止法が11月に成立した。軽油引取税の暫定税率廃止は来年4月1日だが、補助金の段階的拡充ですでに燃料価格は下がっている。燃料コスト軽減につながるとして県内のトラック、バスなど運輸関係者からは歓迎の声が上がる。ただ、燃料価格の変動を運賃に反映する「サーチャージ」を導入する企業では、利益の増加に結び付かず効果は限定的。人件費や資材費などの高止まりは続き、業界を取り巻く環境は厳しさが続く。(報道部・土田潤)

 「もろ手を挙げて歓迎だ」。暫定税率の廃止を受け、県トラック協会の土田泰之専務理事は運輸業者の思いを代弁する。

 多くのトラックやバスが燃料として使う軽油には、...

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