
開院から10年が経過した魚沼基幹病院=南魚沼市浦佐
魚沼基幹病院2015年6月に開院。県が設置者で、県や地元自治体が出資する一般財団法人新潟県地域医療推進機構が運営する公設民営方式を採用している。新潟大学と連携した育成機関も併設している。正式名称は「新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター・新潟県地域医療推進機構 魚沼基幹病院」。休止中を含めて現在454床の病床がある。(南魚沼市浦佐)が2015年6月に開院して10年が過ぎた。山間地や豪雪地を抱える魚沼医療圏は、医師や看護師ら医療資源不足や高齢化が著しい新潟県の中でも「既に数年先の地域医療を体験している」と言われている。圏域の中核を担う魚沼基幹病院の歩みを振り返り、魚沼地域の医療の現在地を探った。(3回続きの1)
清流魚野川沿いに立つ魚沼基幹病院は、人の行き来が激しい。駐車場は車で混雑し、救急車の出入りも頻繁だ。魚沼市、南魚沼市、十日町市と湯沢町、津南町で構成する魚沼医療圏の人口が計約14万5千人なのに対し、2024年度は外来患者で20万人、入院患者は12万3千人が利用した。
老朽化した当時の...
残り1137文字(全文:1436文字)









