
タイ・シーサケート県ガンタララの検問所に掲げられた看板。「進入禁止、衝突地帯」と書かれている=16日(共同)
【シーサケート共同=伊藤元輝】「徹底的に打ち負かせ」。カンボジアと国境地帯での戦闘が続くタイ東北部シーサケート県の避難所は16日、愛国心に包まれていた。タイ優勢の報道に笑顔を見せる市民たち。一方、近くの仏教寺院ではカンボジアの攻撃で死亡した住民の葬儀が営まれた。父を亡くした息子は目に涙をためながら「衝突は終わらせるべきだ」と声を絞り出した。
衝突再燃から1週間以上が経過し、避難者は両国で数十万人に上る。ござと蚊帳が所狭しと並ぶシーサケート県の避難所は高齢者と子どもの姿が目立っていた。
主婦ビパラポンさん(50)の自宅は国境の間近。8日には両国軍の交戦による爆発の衝撃が伝わって柱が揺れ、急いで...
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