米カリフォルニア州サウスレイクタホの民家近くで出没したクマ=11月(共同)
 米カリフォルニア州サウスレイクタホの民家近くで出没したクマ=11月(共同)
 11月、米カリフォルニア州のタホ湖周辺で、取材に応じるクマ保護団体「ベア・リーグ」のアン・ブライアント事務局長(共同)
 11月、米カリフォルニア州のタホ湖周辺で、民家の出入り口に設置された電流ワイヤ。フックで取り外しができるようになっている(共同)
 11月、米カリフォルニア州サウスレイクタホで、クマに壊された扉に板を張った自宅裏口に立つジャネット・ピーコックさん。板の手前にベア・リーグのスコット・バイさん(右)が電流マットを敷いた(共同)
 米カリフォルニア州サウスレイクタホの自宅前で、ごみ箱を入れる金属製容器の鍵を開ける住民=11月(共同)
 米カリフォルニア州サウスレイクタホの店先に並ぶ木彫のクマ=11月(共同)

 日本でクマ被害が深刻化する中、米カリフォルニア州にも同様に出没例が近年増えた地域がある。民家への侵入が多発し、住民は対策強化を迫られる。クマは以前から人里近くに生息する身近な存在で、駆除を望む声は多くない。保護団体は、人間とクマの双方を守るためにも、クマに恐怖心を持たせて人間と距離を置くよう学ばせることが重要だと訴える。

 11月中旬、同州サウスレイクタホ。住民から連絡を受けたクマ保護団体「ベア・リーグ」のスコット・バイさん(63)の約10メートル先にクマがいた。同行した共同通信記者も確認した。クマは隣家と隔てる柵のそばに横たわり、こちらに顔を向けている。

 バイさんによると、このクマは周辺によ...

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