
宇宙ビジネスコンサルタントの斉田興哉氏
政府の準天頂衛星「みちびき5号機」を搭載した宇宙航空研究開発機構(JAXA)のH3ロケット8号機が打ち上げに失敗した。日本版衛星利用測位システム(GPS)の計画見直しは避けられそうにない。また原因究明のために日本の基幹ロケットであるH3の打ち上げが停止し、宇宙開発の広い分野に影響が及ぶ懸念がある。JAXAは早期に原因を突き止めて万全の対策を講じ、信頼を回復してほしい。
22日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3は美しい軌跡を描きながら上昇し、固体ロケットブースターの分離もネット中継で確認できた。第1段の機体が分離されて飛行は順調かと思われたが、第2段のエンジンが正常に作動しな...
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