道代さんと宏さん=10月、川崎市内の自宅
道代さんと宏さん=10月、川崎市内の自宅
「未来あんしんサポート事業」を説明する職員=6月、川崎市
さくらノートとカードを手にする江藤ひろ子さん=10月、愛知県大府市役所
終活相談などに職員が対応する窓口=7月、愛知県大府市

 川崎市に住む道代さん(72)=(仮名)と宏さん(79)=(仮名)夫婦は、子どもがなく、2人とも末っ子。きょうだいは皆高齢で頼れない。宏さんは病気で手術を受け、現在はリハビリ中だ。

 「どちらかは必ず1人になる」という不安から、生前の見守りから葬儀・埋葬までサポートする終活支援サービスに2人で申し込んだ。サービスを提供するのは、市の社会福祉協議会だ。

 「民間のサービスは費用が高く、頼んでいいのかどうか見極めが難しい。自治体でこうしたサービスが始まるのをずっと待っていた。気持ちが楽になってものすごく安心」と道代さん。

 国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2050年の65歳以上の単身世帯割合は2...

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