ワンズワース刑務所の正面出入り口付近に取り付けられたドローン飛行禁止を警告する看板=11月、ロンドン(共同)
 ワンズワース刑務所の正面出入り口付近に取り付けられたドローン飛行禁止を警告する看板=11月、ロンドン(共同)
 ドローンの侵入が相次いでいるロンドンのワンズワース刑務所=11月(共同)
 ドローンの飛行禁止を警告するワンズワース刑務所の看板=11月、ロンドン(共同)
 ドローンの飛行禁止を警告する看板が取り付けられたワンズワース刑務所の塀=11月、ロンドン(共同)
 ワンズワース刑務所に設置された監視カメラや有刺鉄線=11月、ロンドン(ゲッティ=共同)
 ロンドンのワンズワース刑務所=11月(ゲッティ=共同)
 ロンドンのワンズワース刑務所の窓=11月(ゲッティ=共同)
 英上院司法・内務委員会のフォスター委員長(本人提供・共同)

 英国の刑務所で、犯罪組織がドローンを使って受刑者に薬物や武器などの所持禁止品を届ける事案が急増している。受刑者がひそかにスマートフォンで発注。財政難で施設が老朽化する中、職員不足により監視も行き届かず、政府の対応は後手に回る。矯正施設に違法薬物が入り込んでいる状況に、施設の査察機関は「刑務所上空を犯罪組織に明け渡してしまった」と危機感を示す。

 「週末の夜はドローンが行き交っている」。約170年前に建てられ、千人以上を収容するロンドンのワンズワース刑務所で、50代男性職員が諦めたように笑った。塀の至る所に飛行禁止を伝える看板が取り付けられている。

 ドローンは大麻やコカインが入った小包を居室棟の...

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