インタビューに答える石破茂前首相
 インタビューに答える石破茂前首相
 石破茂前首相
 石破茂前首相
 石破茂前首相
 石破茂前首相

 過去を振り返り、戦争の記憶をつないでいく節目の年が終わる。次世代へのメッセージとして、歴史の捉え方や平和の在り方、保守化が進む政治の状況について、石破茂前首相に見解を聞いた。(共同通信編集委員・内田恭司)

 ―最近出版された証言集「私の戦後80年、そしてこれからのために」(岩波書店)の中で、「われわれは歴史の真実を直視し続ける責任がある」と述べている。

 「私の認識では、ドイツは戦後、一度国家が消滅している。それに対して日本は天皇制が維持され、大日本帝国憲法を改正する手続きを経て日本国憲法が制定されているように、国家が連続している。そうである以上、戦前やそれ以前の歴史を正確に知る責任がわれわれに...

残り1396文字(全文:1696文字)