インタビューに答える米中央情報局(CIA)元工作員のジョン・キリアク氏(共同)
 インタビューに答える米中央情報局(CIA)元工作員のジョン・キリアク氏(共同)
 撮影に応じる米中央情報局(CIA)元工作員のジョン・キリアク氏(共同)

 米中央情報局(CIA)元工作員のジョン・キリアク氏(61)は2001年の米中枢同時テロ容疑者の拷問を告発したことが契機となり服役した。拷問で「供述の信用性が傷つき、裁きの実現を阻んだ」と振り返った。キューバのグアンタナモ米海軍基地の特別軍事法廷は正式な裁判が開かれる見通しが立たないまま今後も迷走を続けると憂慮した。(ワシントン共同=新冨哲男)

 ―国際テロ組織アルカイダ幹部らの追跡作戦に従事した。

 「2002年にパキスタンでのCIAによる対テロ工作の現場責任者としてアルカイダ構成員らの捜索や急襲を重ねた。潜伏中のアブ・ズベイダ幹部を銃撃戦の末に拘束し、第三国の秘密収容施設に向かう専用機まで届け...

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