
インタビューに答える宮本亜門さん
雪が積もる前に被害のありのままを残したかった。2024年冬、能登半島地震の被災地で短編映画「生きがい IKIGAI」を監督として撮った。きっかけは現地にいた2人の女性と交わした言葉だった。
2024年8月、石川県穴水町で被災した住宅から荷物を運び出し、トラックに積み込むボランティアをしていた。ある日、私に気付いた女性に「あなたのような人は荷物を運ぶのではなく、能登の状況を伝えてほしい」と言われた。
けれど情報を発信する記者でもない。「私にはできません」。思わずそう答えてしまって、東京に戻ってからも頭にこびりついていた。間もなく、能登を豪雨が襲った。
被害を伝えるテレビ映像を見て、あまりの悲惨...
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