高羽奈美子さんが殺害された事件から26年となり、取材に応じる夫悟さん=2025年11月13日、名古屋市
高羽奈美子さんが殺害された事件から26年となり、取材に応じる夫悟さん=2025年11月13日、名古屋市
高羽奈美子さんの夫悟さんが借り続けている事件があったアパート。玄関に犯人のものとみられる血痕が残る=2024年11月、名古屋市西区
殺人罪などの公訴時効の廃止、延長を柱とする改正刑事訴訟法、改正刑法が可決、成立した衆院本会議=2010年4月
高羽奈美子さんの二十七回忌法要を終え、取材に応じる長男航平さん(右)と夫悟さん=2025年11月2日午前、名古屋市
寄り合い所として近隣住民に開放された藤堂早苗さんの実家=2019年2月、福岡市
オンラインで取材に応じ、事件解決への情報提供を求める藤堂早苗さん=2025年11月

 1999年11月13日に名古屋市西区のアパート一室で主婦の高羽奈美子さん=当時(32)=が殺害された。奈美子さんの夫、悟さん(69)が待ち続けた瞬間は、予期せず訪れた。愛知県警捜査1課の刑事から「至急来てください」と電話があったのは今年10月31日正午過ぎ。ただならぬ雰囲気だった。予定を早めに切り上げ、捜査本部がある警察署に車で向かった。「何だろうと思って、目はギンギラだった」。署の一室で、悟さんと向かい合ったその刑事は、目に涙を浮かべ告げた。

 「26年お待たせして申し訳ございませんでした。今夜、容疑者を逮捕します」

 悟さんは26年間、解決を信じ、もがき続けた。その歩みは今、同じように逮捕を...

残り3136文字(全文:3436文字)