択捉島・紗那で販売されている、日本人の元島民が使用していた茶わんや皿など=2025年7月(共同)
 択捉島・紗那で販売されている、日本人の元島民が使用していた茶わんや皿など=2025年7月(共同)
 絵本「カラフトのかけら」の作者エレーナ・ゴロワノワさん=2025年9月、イタリア北部ラベンナ(共同)
 エレーナ・ゴロワノワさん作の絵本「カラフトのかけら」の表紙(共同)
 絵本「カラフトのかけら」で、1945年夏の樺太での日本人の暮らしぶりを紹介するページ(共同)
 絵本「カラフトのかけら」でロシア人少女マリーナが日本人少女フミコに首飾りを贈る場面(共同)
 絵本「カラフトのかけら」で、樺太育ちの日本人少女アヤコが大切にしていたウサギが描かれた湯飲みなどのページ(共同)
 絵本「カラフトのかけら」で、サハリン州の州都ユジノサハリンスクにある州立郷土史博物館(旧樺太庁博物館)の前をロシア人少女マリーナが歩く場面(共同)
 ソ連(現ロシア)、樺太(現サハリン)・豊原(現ユジノサハリンスク)、北海道

 第2次大戦の終戦期まで日本が統治した樺太(現サハリン)を舞台に日本とロシアの少女が交流する姿を描いた絵本「カラフトのかけら」が昨年、ロシアで出版された。1945年8月のソ連軍の侵攻で樺太を追われた日本の市民に思いをはせた物語。第2次大戦での自国の勝利ばかりが強調されがちなロシアでは貴重な作品だ。

 作者はイタリア北部ラベンナ在住で、ロシアのライフスタイル誌に記事を書くエレーナ・ゴロワノワさん(48)。2021年、ロシアに一時帰国した際に訪れた中部チュメニのカフェで「20世紀初頭の日本陶磁器」と書かれた美しい茶わんと偶然出合ったことが作品づくりの契機となった。

 なぜ古い日本の茶わんがあるのか店員...

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