柴犬の祖「石号」(日本犬保存会提供)
柴犬の祖「石号」(日本犬保存会提供)
石号の像の前でほほえむ河部真弓さん
柴犬の祖「石号」の石像と記念館=島根県益田市
石見空港で観光客と交流する柴犬=島根県益田市

 「かわいい」―。飛行機を降りた観光客から声が上がる。到着ロビー前には10匹以上の柴犬。島根県益田市の石見空港。動き回る柴犬をなでたり、写真を撮ったりして観光客はみるみる笑顔に。飼い主らは「益田市は柴犬の発祥の地なんです」と交流する。空港でのお出迎えイベントでの一コマだ。

 今や世界的に人気の柴犬。実は、血統書でさかのぼるとほぼ全て益田市の山奥で猟犬として飼われていた「石号」にたどり着く。埋もれていた経緯を再発見し、世に知らしめたのは、愛犬を失った一人の女性の行動力あふれる研究からだった。(共同通信=木原望衣)

 ▽きっかけは新聞の切り抜き

 2014年9月、島根県江津市の河部真弓さん(68)は愛犬...

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