選挙集会で演説するアヌティン首相。背後の大画面に軍服姿が映し出された=1月、バンコク(共同)
 選挙集会で演説するアヌティン首相。背後の大画面に軍服姿が映し出された=1月、バンコク(共同)
 選挙集会で演説するアヌティン首相。背後の大画面に国境衝突の現場写真が映し出された=1月、バンコク(共同)
 選挙集会で演説するアヌティン首相。背後の大画面にタイ兵の写真が映し出された=1月、バンコク(共同)

 愛国の世論を前に改革派「国民党」が失速した。8日投開票されたタイの総選挙。カンボジアとの国境衝突で高まった有権者の保守志向を吸収した政権与党「タイの誇り党」が躍進した。2014年のクーデター以降、軍や保守層に不満を募らせた若者らの受け皿として台頭してきた改革派は、選挙戦を席巻した親軍の訴えに揺さぶられた。

 ▽高揚

 「政権はよくやっている」。アヌティン首相が下院解散を決断した直後の昨年12月中旬、タイ東北部シーサケート県。国境衝突の影響で避難生活を送っていた多くの人々が笑顔を見せ、軍と歩調を合わせて強硬姿勢を取る誇り党を支持した。

 昨年末に停戦すると、タイ国民は「勝利」と受け止め、選挙戦は高揚...

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