1994年リレハンメル冬季五輪のフィギュアスケート女子の表彰台に立つオクサナ・バイウル選手(中央)(Mike Powell/ALLSPORT・ゲッティ=共同)
 1994年リレハンメル冬季五輪のフィギュアスケート女子の表彰台に立つオクサナ・バイウル選手(中央)(Mike Powell/ALLSPORT・ゲッティ=共同)
 1994年リレハンメル冬季五輪のフィギュアスケート女子の表彰式に出るオクサナ・バイウル選手(中央)(ゲッティ=共同)
 リレハンメル大会のバイアスロン女子で獲得した銅メダルを持つワレンチナ・ツェルベさん=2025年12月、ウクライナ・キーウ(共同)
 取材に応じるウクライナ・オリンピック委員会の元会長、ワレリー・ボルゾフさん=2025年12月、ウクライナ・キーウ(共同)

 ソ連崩壊から2年余り後、ウクライナは1994年リレハンメル冬季大会で初めて独立国として五輪に参加した。国際オリンピック委員会(IOC)の不手際のため、同国史上初の金メダルが授与される表彰式でロシア国歌を流されそうに。資金不足から借りたスキー板で競技に臨み銅メダルを獲得した選手もいた。関係者らは侵攻が続く現状と当時の苦境を重ね「母国の存在を世界に示したかった」と振り返る。

 ▽コーチもなし

 ウクライナメディアによると、リレハンメル大会のウクライナ選手団は37人。予算が足りず、競技用具や防寒具をそろえられず、判定への異議申し立てに必要な費用も賄えなかった。

 バイアスロン女子で銅メダルを獲得したワレ...

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